ごあいさつ

法友柔道倶楽部会長 大 島  浩

 謹啓会員の皆様に於かれましては益々ご活躍のことと拝察申し上げます。

 今年の法友柔道倶楽部総会は例年と異なり「野田先生を偲ぶ会」を並行して執り行ったことで、全国から大勢の皆様にご参集頂きました。お蔭様をもちまして野田先生の多年に亘る功績に相応しい偲ぶ会であったとの声を皆様から頂戴いたしました。

 これも一重に皆様のご協力の賜物と野田家はじめ実行委員一同この場をお借りして改めて厚くお礼申し上げます。

 さて、既に本年度の総会の挨拶で申し述べさせて頂きましたが、当柔道倶楽部は法政大学体育会柔道部唯一の支援団体であることはご承知のとおりであります。会員ひとり一人が、その時代に柔道を通じて巡り合った仲間を共有し合える組織であります。

 法政大学の柔道部と法友柔道倶楽部は、佐伯先生から野田先生へと強いリーダーのもとに運営が維持されてきました。しかしながら「歳月は人を待たず」の例えの通り、時代の流れと共に人も価値観も大きく変わってきています。

 私たちは伝統を重んじながらも時代の変化に合わせた組織の継続を共に図っていかなければなりません。会員の皆様には、それぞれの時代に柔道を通じて共に汗を流した同期の皆さんがいます。どうか同期の繋がりを再度確かめ合い、絆を深めて頂きたいのであります。

 時代が移り変わっても組織力の基本は何と言っても共通の思いを持った時代、時代の同期の人達の集まりであります。かつての卓越した強いリーダーの存在はありませんが、皆様の中には様々な分野で得意技を持っている人達がいます。

 私はこの得意技を合わせ技として組織の運営を図って参りたいと思っています。

 どうか皆様のご尽力を賜りますよう衷心よりお願い申し上げまして会長就任の挨拶とさせて頂きます。  敬白